現代の農産物貿易 4
世界における穀物の需給動向を概観したものを見るとわかりやすいです。
まず穀物の総生産量は1961年の8.1億トンから88年の15.4億トンへとこの間に約2倍の増大をみせています。
他方、その収穫総面積は同じ期間中に6.4億ヘクタールから6.9億ヘクタールへと、僅か1割強の増加でしかありません。
そのことは、第二次大戦後における世界の穀物生産の増加がもっぱら単位当り収量の増加という形でなされたことを示しています。
戦後、世界の各国は農地の整備、品種改良、農業機械化、肥料・農薬の増投などの形で一定の農地により集約的な資本投下を行なうことで、農業総生産を拡大していったのです。
・・・それは農業技術のいわば内包的発展といっていいでしょう。
事実、世界の平均単収は61年のヘクタール当り1.27トンから88年の2.23トンへと8割近くも増加しています。