現代の農産物貿易 3
中間に、各国がさまざまなニュアンスをもって位置しています。
要するに、農業の国際分業とは単純に自然的条件のみによって規定されるものでもなければ、また経済的条件のみによって規定されるものでもありません。
両者の総合のなかで決定されるのであり、それゆえにまた工業に比べて安定的・固定的性格を帯びることになるのです。
すべての先進国農業は競争原理を強めていけばアメリカのような輸出産業に転化しうるとする「農業先進国型産業論」は、以上を理解しえない暴論にすぎないのです。
国際穀物市場の構造と運動農産物は、1.穀物、2.熱帯産品、3.高付加価値農産物(畜産、青果、加工食品)のそれぞれによって、貿易の態様が異なっています。
ごく大まかにいって・・・
1.穀物は輸出比率=中位、輸出方向=北→南
2.熱帯産品は輸出比率=高位、輸出方向=南→北
3.高付加価値農産物は輸出比率=低位、輸出方向=北→北
・・・という特徴を示しています。
これらのうち量的にもっとも大きく、質的にみてももっとも重要な意味をもっているのはいうまでもなく、1.穀物ですから、以下これについて立ち入ってみていくことにしましょう。