現代の農産物貿易 2
南北問題がらみの食料i援助、東西問題がらみの二国間商品協定などがこれに属します。
いずれにせよ、現代の農産物貿易にはつねに政治の影が強くつきまとっており、それがまた農産物貿易全体の動向に複雑な影響をおよぼしているのです。
第四に、農業における国際分業のあり方についてです。
現代の農業国際分業は基本的には次の二つの条件によって規定されています。
その一は、それそれの国の自然的・風土的条件であり、国土面積・豊度・土地制度・気象条件などの面で、どれだけ有利な条件を備えているか、また逆にどれだけ不利な条件にあるかということです。
その二は、社会的・経済的条件であり、経済の発展段階、農業政策のあり方、農業技術利用の可能性などの点で、どれだけ有利か否かということです。
これら二つの条件の組み合わせいかんによって、農産物の輸出国と輸入国とがおのずから分化してきているのです。
一方の極には、たとえばアメリカのように、両者ともきわめて有利な条件をもつ輸出国があり、他方の極にはアフリカのように両者ともきわめて不利な条件におかれている輸入国があります。