かつての日本人はどうしてパワフルだったのか?
その体力を支えていたのは極めて質素な食事でした。
宮崎大学教授の島田彰夫氏は『食べることに自信をなくした日本人』(芽ばえ社)の中で、ふぐ毒の完全分離で有名な田原良純氏の調査を紹介しています。
同氏の研究によれば、明治19年時点で日本人の一般庶民の食事は、タンパク質54g、脂肪6g、糖質394gで、1人1日当たりの摂取カロリー量は1850キロカロリーだったといいます。
慶応3年も、モースが来日した明治10年も似たようなものだったにちがいないでしょう。
内容はどうでしょうか。
『民俗探訪事典』(山川出版社)によれば、米を主食にできる階層は非常に限られていて、一般的には少量の米と麦、粟、稗、黍などの雑穀が主だったようです。
「糖質394g」というのは、米ではなく麦・雑穀などを入れての量になるでしょう。
肉を食べるのは年に数える程度、魚は大御馳走でした。